Column コラム

2021.10.01

不動産投資の収入だけで生活は可能?家賃収入の相場や不動産投資の年収を紹介

不動産投資

忙しいサラリーマンにとって、不労所得を得られる不動産投資は憧れの副業です。いつかは初めてみたいと考える方も多いでしょう。また、将来的には不動産収入だけで悠々自適の生活を夢見る人は年々増加しているように思えます。

しかし、初心者がいきなり不動産投資を始めたとしても、投資収益だけで生活することはできません。

本記事では、不動産投資家の年収や家賃収入の相場、不動産投資収入で生活していくためのポイントを解説していきます。

不動産投資家の収入はどれぐらい?

不動産投資は本当に儲けることができる副業なのでしょうか。

ここでは、データなどを用いて不動産投資家の傾向を確認しましょう。

不動産投資家の平均年収と年齢層

不動産に関するローンサービスを提供しているMFSの調査(プレスリリース)によると、不動産投資家の平均年収は1,064万円で、その中でも特に多いのは700万円台でした。

MFSのプレスリリースより

そもそも不動産投資は莫大な資金を必要とする金融商品であるため、投資家自身の収入が一定以上ないとローンを組むことができません。

また、不動産投資家は自己資産を用いて投資を行うのではなく、金融機関から借り入れを行うことが多いです。

一般的に、金融機関が投資家に対して融資を行う年収の基準が「700万円」です。そのため、不動産投資家の最多年収層も700万円台と言えるでしょう。

さらに、不動産投資家の平均年齢は43歳ですが、全体の4%も20代の不動産投資家が存在しています。

MFSのプレスリリースより

年収が700万円に満たない場合でも、金融機関の審査に通ればローンを組むことが可能です。

また、年収が500万円以下の場合でも、購入予定の不動産価格のうち20%以上を自らが用意するのであれば、融資を受けられる可能性が高くなります。

 不動産資産の分布状況

不動産投資家が保有している資産額は、以下の通りです。

MFSのプレスリリースより

資産額の平均額は1億円で、マンション保有者の場合は4,600万円が平均額です。

調査結果によると不動産投資家の半数が不動産資産の保有は1件のみで、最高保有数は21件です。

また、下記調査結果では不動産投資家の40%が1億円以上の物件を購入できる余力があります。

MFSのプレスリリースより

しかし、不動産価格高騰が原因となり、購入された物件種別の半数以上が中古です。

 不動産投資で月収100万円は可能?

いきなり不動産投資で月100万円稼ぐことは難しいですが、5年〜10年時間をかければ月収100万円も夢ではありません。

株式投資で同じくらいの収益を目指すためには、膨大な資産が必要です。

しかし、不動産投資は金融機関から借り入れを行うなど、少ない資産でも時間をかけることで月収を増やすことができます。

例えば、3,000万円の物件をフルローン、利回り8%で運用すると、諸経費や税金を計算しない場合は月収20万円を獲得できます。

単純に上記と同じ条件の物件が4棟あれば、月収100万円を達成することが可能です。

実際には、諸経費やローンの返済、税金が引かれるため手取りは少なくなりますので注意しましょう。

マンション投資の家賃収入相場はいくら?

マンション投資の収入は、家賃収入からローンの返済や経費を差し引いた金額です。

マンションにおける経費とは、物件の管理費や損害保険料・税金のことを指します。

例えば、家賃20万円が入ってくるマンションを保有しており、振り込まれる家賃のうち5万円をローンの返済に充て、4万円が経費の場合は、毎月11万円がマンション投資で得られることになります。

マンションから毎月得られる家賃収入=20万円

金融機関へ毎月の返済分=5万円

マンション経営の必要経費=4万円

20万円ー5万円ー4万年=11万円が投資で得られる金額

ここから、税金や長期の建物修繕費も必要となります。

実際にマンションを保有した場合の家賃収入事例を2つ紹介します。

 実例①中古ワンルームマンションの場合

物件:中古ワンルームマンション

物件価格:1,200万円

ローン状況:残債なし

家賃収入:60万円

表面利回り:5%

上記のような中古ワンルームマンションを購入した場合、表面上の家賃収入は月5万円です。

しかし、経費を引くと手取りは2〜3万円前後になります。

 実例②新築一棟マンションの場合

物件:新築一棟マンション

物件価格:1億5,000万円

ローン状況:フルローン(年利0.5%)

家賃収入:300万円

表面利回り:2%

上記のような新築一棟マンションを保有している場合、額面上の家賃収入は月25万円です。

フルローンで物件を購入しているため、5万円のローン残価と経費を考えると15万円前後が手取り金額となります。

10年〜15年程度でローンは完済できるため、本ケースの場合は長期と考えれば安定した資産を得られるでしょう。

不動産投資収入で生活していくためのポイント

不動産投資収入で生活していくためのポイントは以下の5つです。

  • 投資規模を大きくする
  • 常に不動産関連の情報を集める
  • 空室対策を怠らない
  • 信頼できる不動産会社と契約する
  • 収支シミュレーションを立てる

 投資規模を大きくする

不動産投資の収入だけで生活していくためには、ある程度の規模がなければ生活することは難しいです。

そのため、不動産投資で得た収益は投資に活用して、投資規模を大きくしていきましょう。

ただし、いきなり現状よりも規模の大きい不動産に投資するのではなく、同じ規模感の不動産投資を小さく積み重ねていくことで、不動産投資家としての実績を積むことが可能です。

初めに契約した不動産投資ローンを滞りなく完済できれば、当初よりも大きい金額を金融機関から融資してもらえます。

また、不動産投資は規模拡大に時間がかかるため、できるだけ早く不動産投資を始めましょう。

年齢が若ければ投資資金の融資も受けやすいため、着手する時期が早いほど不動産投資を有利に進められます。

 常に不動産関連の情報を集める

不動産投資収入で生活していくためには、常に不動産関連の情報を集めましょう。

継続して安定した不動産収入を得続けるためには、リスクの低い物件を手に入れる必要があります。

投資準備が整っていない場合でも、不動産情報をこまめにチェックしておくことで、良い条件の物件を見つけることができるかもしれません。

 空室対策を怠らない

不動産投資収入で生活をするためには、適切な空室対策が不可欠です。

どれだけ物件を保有していたとしても、空室が多ければ収入を得ることはできません。

入居者の好むトレンドなどを取り入れて物件のメンテナンスを行うことで、空室リスクを減らせます。

また、空室対策を行なっても空室が目立つ場合は、契約している不動産会社に対して通常よりも多く広告費を支払い、集客に力を入れてみても良いでしょう。

 信頼できる不動産会社と契約する

不動産投資を始める際は、信頼できる不動産会社と契約する必要があります。

投資家にとって不動産会社は、ただ単に物件を紹介してくれる業者ではありません。

空室対策に関する相談にのってくれたり、不動産運用に関する疑問を解決してくれます。

さらに、契約した不動産会社と良好な関係を築くことで、優先的に入居者を紹介してくれる可能性もあるため、不動産投資家にとって不動産会社は非常に重要です。

 収支シミュレーションを立てる

不動産投資収入で失敗することなく生活するためには、計画的なローン返済と収支シミュレーションが必要です。

保有物件に対して常に入居者が存在していれば、安定した収益を得ることができます。

しかし、保有物件に入居者がいない場合は、ローン返済に苦慮する可能性が高いです。

そのため、物件購入前に毎月のローン返済額や経費を細かく計算してシミュレーションを立てることで、万が一物件に入居者がいなくとも、安定した経営ができるでしょう。

不動産投資収入だけで生活することは可能

以上、不動産投資家の年収や家賃収入の相場、不動産投資収入で生活していくためのポイントを解説していきました。

不動産投資は時間をかけて規模を拡大していくことで、不動産投資の収入だけで生活していくことが可能です。

そのため、堅実なローン返済と収支シミュレーションを立てて、保有物件を運営していく必要があります。

不動産投資収入で生活したいと考えている方は、本記事を参考に投資を初めてみてはいかがでしょうか。

アバター画像
コラム編集部

Recommend Issue おすすめ記事